第三日  2001.4.7  レーゲンスブルク
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空路ミュンヘンへ。目指すは新エネ施設だ。

緑に包まれた環境都市ミュンヘン
通貨が変わるが、会計長の池本道議に任せておけば安心だ。

三日目の朝、ミュンヘン空港に到着。このあと、大変な事件が起きた。佐々木道議のスーツケースが紛失したのだ。飛行機につみ込まれていなかったのか、それとも次の着陸地マイアミまでいってしまったのか。

海外では、こうしたトラブルが怖い。
レーゲンスブルク新エネ環境施設
今日訪問するのは、SCHMACK(シュマック)社が運営しているバイオガス発電プラントだ。
施設の場所は、ミュンヘンから約100キロのレーゲンスブルク市。
ドイツは、自然エネルギーの導入に極めて積極的であり、風力発電、太陽光発電など、世界の最先端を走っている。脱原発を進めているドイツでは、牛、豚の糞尿を新しいエネルギー源とする技術が確立し電力会社への売電も確立されている。また、糞尿の環境汚染対策にも大きな効果がある。シュマック社はこの部門での卓越した技術を持っている。

ヨーロッパは今、口蹄疫対策で大変だ。我々も、農場へは靴にビニールを巻いての訪問だ。


プラントの概要説明をしてくれたのは、SCHMACK社契約社員のビアンカ女史。彼女は環境問題の専門家で、札幌に滞在していたこともあり、日本語が堪能だ。
なぜドイツでバイオガス発電が成功したのかについて、脱原発の視点から貴重な説明を受けた。

同社の製品は道内にも輸入されている。同社と提携し一大バイオガス発電を計画しているメーカーもあるが、計算上発電能力がかなりあるため、北電との電気購入契約が成立していない現状では、実現は困難との見方もあるようだ。

広大な酪農地帯を抱える北海道にとって、家畜糞尿処理は大きな課題。今のところ、農政部の問題として取り扱われているが、経済部が進めている新エネ導入策とのマッチングが今後の重要なテーマとなるだろう。


農場におかれた、メタンガス発行装置。左はビアンカさん、中央は農場主。最近では、「エネルギー農家」という表現が一般化するなど、次々と増えている。年収の半分を売電によっている農家も多い。


発電装置は、以外と小さい。しかし出力は結構なものだ。
ドイツでは、自然エネルギー法が成立し、電力会社は民間の電気を買い取る義務があるばかりか、その単価まで法定となっている。


ビアンカさんは、札幌に住んでいる。市役所勤務を経て、シュマック社に。北海道でのバイオガス発電普及に情熱を燃やす。

写真は昼食後のひととき。滝口道議と。

女性同士、話もはずむ。ビアンカさんは連休明けに再び札幌に戻る。その時は是非、もっと話を聞きたいと意欲を燃やす佐々木道議。

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