ツェルマット(5月22日)
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川と一体のチューリッヒの街

ジール川にせり出す駐車場

川の上には高速道路、川の下には地下鉄が走る
 視察もいよいよ後半に入った。全員、ますます元気である。きのう歩いたアルターバッハの河畔を夢に見つつ、今朝はスイス・チューリッヒで目覚めた。
 ホテルの前には、早朝5時頃から市場の準備がはじまっている。例によってそれぞれ朝食前の散策を終え、食卓に集まる。観光ルートから外れているためか、ほとんど日本人の顔を見ない。一行は日本からの添乗員を含めて5人、大型ジープのような車に乗り、出発した。あいにく、現地行政機関によるレクチャーは昨日で終わり。今日からは、事前調査の検証と現地ガイド及び市民との直接コンタクトが主になる。

 都市機能を支えるジール川
 我々が目指すのは、チューリッヒ湖から流れ出る多くの川のひとつ、ジール川だ。
 チューリッヒ湖からは、数ルートの川が流れ出ている。交通渋滞を緩和するため、川の埋め立ても議論されたこともあるという。しかし、そうはしなかったところにこの街の素晴らしさがある。旧市庁舎も川にせり出すようにつくられている。川面上に駐車場をつくったり、高速道路を走らせたり、川底下に地下鉄を通すなど、まさに自然と歴史的建造物を一体とした都市がつくられている。
 都市機能の充実を、自然との見事な調和の中で進められているわけだ。
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