第一日  2001.4.5  新千歳から出国、空路ウィーンへ
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いよいよ物語の始まりです。みんな元気で帰れるといいな。

さあ、出国

限られた日数を有効に使うため、成田あるいは関空での前泊をさけ、KLMを使い欧州へ直行。この日は移動日のため、それぞれカジュアルな姿での集合だ。なお、翌日以降の視察も、より機動的に活動できるよう、可能な限りフランクな服装につとめた。

出国手続きの時間を活用して、結団式。鰹谷団長から、「実りある視察にしよう」との挨拶を受けたあと、視察団の秘書長をつとめる私からスケジュールの説明などをおこなった。

新千歳の国際ターミナルに入るのは初めてだが、関空や成田のものものしさはない。なんだか、このまま東京にでも飛んでいくのではないか、といった雰囲気である。

団の平均年齢はそう低くない。さすがに12時間の飛行は疲れる。日本では深夜のはずだが、時差のため現地では、まだ5日の夕刻だ。
機内で
れぞれの想いを胸に飛行機に乗り込んだまではいいが、10名の団員の座席は二ヶ所に分断されているではないか。これでは、明日以降の打ち合わせに支障をきたす。
秘書長の出番だ。オランダ人のスチュワーデスに(もちろん日本語で)相談すると、ニッコリ笑って、「わかりました」。

すでに座っていた他の乗客(みんな外人)一人ひとりと話がついて、あっという間に、全員がひとかたまりになることができた。

乗客の気持ちに立ったサービス、それもお金のかかるわけでない気遣いが嬉しいし、それに快く応じてくれた外人客の鷹揚さに触れた一こまである。
観光産業は、こんな小さなところからも、明暗が分かれてくる。

一眠りしてから、現地時間に合わせるため時計を7時間遅らせる。
これまで雲しか見えなかった窓の下に、突然シベリアのツンドラが広がった。凍てついた大小さまざまな河川が、自然の壮大さを見せつけている。

無事に到着



明日からの視察に備え、各自ホテルの部屋で資料の整理をおこなうとともに、異国の空気を実感しながら床についた。

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